大浜海岸の写真
"磯"がしい午後の浜辺

梅雨入り直前の、6月上旬の最後の晴れた休日に、大浜海水浴場に来た。3月に来た一色海水浴場とは磯場を隔てた向こう側という位置関係。思えば、その時、磯場から見下ろした浜辺がこの大浜海水浴場だったのだ。更にその向こうには長者ヶ崎海水浴場も見える。

逗子駅前から京浜急行電鉄バスに乗る。お馴染みの「海岸回り」。ココは道幅が狭く、ドライバーは技術が必要(だと思う)。まるで日本のモナコグランプリだ。

終点の葉山御用邸そばまできて、そこから緩やかな坂道を駆け上がる。葉山の民家の軒先に顔を出した紫陽花はもうすでに色鮮やかに咲き始めていた。逗子〜森戸は若者がとても多いが、一色〜大浜、長者ヶ崎まで来ると、雰囲気はグっと落ち着きを持つようになる。親子連れが多く、プライベートビーチのような感覚。
海開きまでは少し早いが、子どもはもう我慢が利かない。気持ち良さそうに飛び込んでいる。磯場にいる子どもも同じくらい忙しく手を動かしている。長者ヶ崎と共有するように伸びる磯場は、テトラポッドと岩場が組み合わさったコラボレーションだ。比較的遠浅で、波もほとんどないから、落ち着いて遊べる。

多分、葉山の御用邸が、この辺りの浜辺の雰囲気作りに一役かっていると思う。ワイワイガヤガヤというよりは、大人しく遊ぶ、という感じだ。この先の秋谷まで足を伸ばすと、また雰囲気も変わって、逗子や森戸に近いものがあるのだけど。
大浜海岸の写真
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これまでずっと写真を撮り歩いてばかりいたけど、今回ばかりは、水着を持ってこなかったことを後悔した。葉山に来て初めて「磯遊びは愉しいのではないだろうか」と感じた。

小学生が飛び込んでも、立てばせいぜい腰のちょっと上くらいの深さだし、思いのほか海水は澄んでいるから、素潜りで海の中の生き物を見つけることもできる。ますます水着を持参しなかったことを悔やんでしまう。

しかし、この海岸でもトンビやカラスとは無縁ではなく、誰かが食べ残した食べ物に荒っぽく群がるトンビ、そして彼らが離れたスキにエサにありつこうとするカラスが競っていた。やっぱり浜辺で食事をするのはリスクが高く感じる。それ自体は、結構憧れるものなのだけど。かくいう自分も、せいぜいカフェラテくらいしか持ち込まなくなっている。何か巧いコツのようなものはないかと考えを張り巡らせてはみるが、なかなか良い案はない。

浜辺では、海開きに備えて、もう浜辺では「海の有志」たちによる海の家作りが始まっていた。こういう光景を見るのは、これが初めてだった。きっとどこの浜辺でも同じ光景が見られるのだろう。夏仕度、とでもいうのだろうか。どんな力仕事でも、終わった後には目の前の海に飛び込める--何とも羨ましい仕事だ。

「海の有志」とは言ってみたものの、彼らはバイトでやってるのだろうか。まるっきりボランティアなのだろうか。普段はそこらのニイチャン風に見えるけど。
そんな風景を横目に、更に歩を進め、一服しに隣の長者ヶ崎に行った。

大浜海岸の写真
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