館山北条海岸の写真 館山北条海岸の写真
館山運動公園・北条海岸
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館山北条海岸の写真
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ゆっくりゆっくりと、漂う、僕は。


桟橋を歩いてみる。板の隙間から海が見える。足が抜けてしまうなんてことはないだろうか。強い潮風に押されながら、前へ。桟橋の先端に腰を降ろした男性が一人。釣りだろうか。釣りはあまりやったことがないが、長距離走者とおなじくらい孤独にも見えるし、短距離走者のように一瞬の勝負をしているようにも見える。
すると、彼の前方に一艘の船が。漁船?貨物船? どこへ行くともなく、しばらくそこに停泊する船。そして、広い海原に細い釣り糸を垂らす男性。その場で背中を丸めたまま動かないけど、憶いは遥か、漂泊しているような。あるのかわからない公園を探して海沿いの町を遊覧船のように漂泊する一艘の船の自分。

ただ、ゆっくりとゆっくりと、時間が海の上を漂っていた。

内房線で更に進むこと、8駅。館山に来た。ここへは必ず立ち寄ろうと思っていた。たとえここに求める臨海広場がないとわかっていても、ここに一度来てみたかった。 はやる気持ちを押さえて僕が先に足を運んだ場所は、館山駅からJR関東バスで(記憶では)20分ちょっと行ったところにある館山運動公園。ここを訪れたのは、応援を始めて4年になる千葉ロッテマリーンズの二軍キャンプを見るため。多目的総合運動公園といった感じで、地元の中学生もテニスの大会を開いていた。落ち着いていて広々とした、空気が旨そうな公園だ。
午後の一時半を回る頃、僕は館山運動公園を後にした。デジカメの時計が遅れていたせいで、ただでさえ少ないバスを一本やり過ごしてしまうアクシデントがあったものの、三時過ぎには館山駅前まで戻ってくることができた。神奈川と千葉の違いはこの「バスの本数」。

駅前は北条海水浴場とは反対向きに広がっている。駅を出て僕は右へ向かった。ストアーとコンビニを抜けると踏切がある。それを渡って、ひたすら真直ぐ行くと目の前に北条海岸が見えてくる。散歩がてらプラプラと、といった雰囲気の人ばかりなのは時季と時間帯のせいかもしれない。しかし、それがまた、この海岸の雰囲気にぴったりだ。女性が歩けばどことなくアンニュイな雰囲気がするし、男性が歩けば、たちまちブルージーな雰囲気がしてくる。
目を凝らす。日が落ちてきたせいだろうか。波打ち際に寄せる波は墨汁のように黒くどんよりとしていた。だが、綺麗だった。夕陽の照らす光が水面を紅く色付ける。ごま塩がかったコショウの上を歩いているみたいに、僕は貝殻が散らばった砂浜を桟橋へ向かって歩いていた。
館山北条海岸の写真
館山北条海岸の写真
JR内房線「館山」駅から徒歩10分。運動公園は改札出て左、JR関東バスにて「運動公園前」下車。